WORDS

deep forest meeting

ファインダー

Words & Music. Hiroshi Kamise

心騒ぎ始めたあの日の昼過ぎの古い店で
笑顔その眼差しと鼻にかかった声が理性を踏みつけた

街灯りが消える頃に壁に身を隠し
君の後ろ髪に吸い込まれる

だからもっと笑ってよ
ずっと見てるから
太陽が夜空を破るまで

君の声を無言の僕は電波を受けて甦るよ
いつかきっと君と湿ったそのベッドで朝を迎えれるさ

だからもっと笑ってよ
ずっとその場所で
ファインダーからのカーテンの隙間で
そしてもっと怯えてよ
ずっと見てるから
太陽が夜空を破るまで
眠らずに起きるまで

だからもっと笑ってよ
ずっとその場所で
ファインダーからのカーテンの隙間で
そしてもっと怯えてよ
ずっと見てるから
太陽が夜空を破るまで

きっと明日からもここにいる

レコード

Words & Music. Hiroshi Kamise

幼い頃描いていた自分とは逸れた
夢は古い教科書で下敷きで見えない

無意味な美意識と無駄な知識で
濁る心の不透明さを着飾って隠した

傷を増やしながら削りながら音飛び繰り返す
古いレコードのように
目を閉じると若い僕が何度も繰り返す
「君はそれでいいのか?」

幼い頃描いたものは正しいとは限らない
夢は古い教科書で見えないから今がある

ここに立つ意味はもう既にあって
傷の円盤も必要とする人はいるはずだから

傷に問いながら抉りながら過酷に音を出す
古いレコードのように
腕時計の秒針で皺をなぞっていく
そして僕は歌っていく

傷を増やしながら削りながら音飛び繰り返す
古いレコードのように
目を閉じるとまだ見ぬ君が何度も繰り返す
「そのままで…」

傷に問いながら抉りながら過酷に音を出す
古いレコードのように
腕時計の秒針で皺をなぞっていく
そして僕は歌っていく

13月の惑星

Words & Music. Hiroshi Kamise

イビツなクレーターの 風のない心を持ち
同じ距離を保って回り すべてを見てきた

今日は白く光る 太陽の力を借り
黄色く丸く 真上に回り 息苦しいけど
照らすよ

月の僕が輝くとき 海は眠っている
美しい星じゃないけど いつもそばにいる
きづいて…

年に少しずつ 引力という魅力を借り
時間かければ 信じていれば 近づくみたいだよ
いつかは

海の君が煌めくとき 月は埋もれている
一度も裏を見せずに ずっと向き合ってる
気づいて…

月の想い届くとき 海に僕が映る
砕けるつもりで 波にすべり乗ろう

月の僕が沈んでも 海にのまれても
海底で塵となって 闇を包み
そしてひとつになる

幸せの種

Words & Music. Hiroshi Kamise

忘れた頃に何気なく僕を呼び出すなんて
ただの友達演じることが精いっぱいだった

街で君の香りをみつけるたびに
ため息をかかげているのを
君はきっと知るはずもないだろう

幸せの種は小さくて
二人の時は見えなくて
今ごろになって咲いていて
纏わりついて絞めつける

その上の夜空を
誰にどんな顔で「きれいね」と言ってるの

今日も独り時間を持て余した
タバコだけが増える

残ってる留守電を一度聞いて番号消したら
降りだした雨の窓に当たる音が拍手に聞こえた

幸せの種は小さくて
二人の時は見えなくて
今ごろになって咲いていて
纏わりついて絞めつける

でも次の恋のための準備だと思えたとき
電話がなった

「会いたい」だなんて言わないで
「会えない」だなんて言えないから
「どうしたの」なんて聞いてみた
「なんとなく」なんて答えたね

「忙しい」と繰り返して
嘘がばれないようにまたタバコ咥え
本当は「もう会いたくない」
君に会って抱きしめてそっと伝えたい

strawberry

Words & Music. Hiroshi Kamise

始まりはBadd9 渇いて響くシングルコイルで
最高のマイナーコードに 狂いそうでシビれてきた

『赤い雪が下から積もりだし
コートの中の指が溶けだした。
街。
冬の匂いと凍てつく風に襟立て、
愛の白いタメイキで君が舞い降りた。
抱きしめようとした。
触れる前に崩れた。
口づけようとしたら
君の顔が消えた。
虚しくて気付くとビルの屋上の隅で、
跳べる気がした、すぐに。

…雪が赤く染まっていた』

そんな綺麗な夢を見た…

小さな君へ

Words. Yusuke Tsuzuki / Music. Hiroshi Kamise

小さな君に出逢えた日のよくあるコンビニは空色
ぎこちなく声すり抜け
かすらない恋の予感

偶然に会えたホームの 迷子のような横顔は
あざやかに焼きついて魔法かけられた電車の中

5年前の真夜中の電話
君の声とあの言葉忘れないよ
ざわめく鼓動、軋む愛しさ消さないで
ドアを開け、これからも二人で

迎えにいく気持ちよりも見送るときの気持ちは
せつなくて寂しいものだけど
二人を育てた宝物

クリスマス指輪、湖のkissも失くしても忘れてもいいよ
これから数えきれぬ思い出に囲まれて
いつかは永遠に輝く星になるから

わき道抜け、段差越えて
転びそうになりながらここまで来た
「まるであの日の二人乗りみたい」
ゆっくりと振り返る
照れ笑いがこぼれる

肩を寄せていつまでも歩いていくと誓う

君に逢えてよかった

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